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​中部二胡之会へようこそ

 最近では、ラジオやお店から流れるBGMなど様々なシーンで耳にするようになった二胡の音色。中国の擦弦楽器『二胡』は、そのルーツは古く中央アジアから発祥した二胡の原型となる民族楽器が長い年月をかけてシルクロードを渡り、西に向かいヴァイオリンとなり、東に向かい二胡になった、と 言われています。中国ではすでに唐の時代から宮廷内外で流行っていたという記述が文献に残されており、その後の明の時代でも民族舞踊や戯曲の演奏の伴奏楽器として大変親しまれて来ました。 
 
 1920年ごろ、革新的な中国の音楽家・劉天華氏が二胡の構造と奏法をヴァイオリンを参考にしながら研究を重ね、独奏楽器として発展させ、西洋楽器とのコラボレーションを可能にし、世界の音楽の舞台へと導きました。逆に言えば、現在の二胡へ変化を遂げてから、まだ100年程しか経っておらず、これからの未知なる可能性を秘めた「無限の夢と希望のある楽器」であると言えます。
 
 今や二胡の人気は、日本だけでなく、周辺のアジア諸国、北米やヨーロッパ など、世界中に広がりつつあり、二胡演奏家や愛好家が年々増え続けています。
人気の理由の一つには、やはり音のバリエーションの豊かさと、構造上のボディと2つの弦が共鳴し合って生まれる奥の深い音色(=魂の音色)にあると思います。
 
「二胡の魅力をもっと多くの人に伝えたい。」と願い、中部二胡之会が設立されました。 二胡をきっかけに偶然出会えた人々が、年齢、性別、国籍などの全ての垣根を越えて、 情報を共有しあい、学び合い、喜びや感動を分かち合える仲間を持つことは、これからの私たちの人生に於いて最高の宝物だと言えます。
 
あらゆる「音楽文化活動」を通して、世界中の二胡愛好家たちとの交流を図り、『世界の中の中部』として文化の架け橋となり、ずっと先の次世代へ続く活動の基盤を作りたい。
そして、二胡を奏で合う喜びを感受しながら、仲間への思いやりの溢れる中部二胡之会を皆様と一緒に作っていきたいと思います。

 


代表理事
Nancy+なんしぃ / 二胡奏者

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